SUPER耐久シリーズ2017 第6戦 岡山国際サーキット レース結果

波乱のレースを予感させるような天気で迎えたSUPER耐久最終戦 Rd6 岡山国際サーキット CARGUY RacingのエントリーするST-Xクラスは8台のGT3車両がしのぎを削った。 「CARGUY ROGER DUBUIS HURACAN GT3」木村/ケイ/Afiqは木曜日のテスト走行から岡山入りし、続く金曜日の専有走行と好調な滑り出しとなった。 テスト当日、小雨が降り続く岡山の路面はドライとウェットが混じる難しい路面状況。 Aドライバー木村は難しいコンディションの中、レインタイヤを履きペースを上げていきトップタイムをマーク! 路面が乾いてくると強豪GT-R勢がグングンとタイムを伸ばしていきますが、岡山のセットアップも決まったウラカンGT3も離されず、ST-Xクラスでは1秒以内に数台のマシンがせめぎ合う状況になりました。 続く公式予選では前日までの雨はどこへ行ったのか、完全にドライ。 たまに晴れ間がのぞくような空模様でした。 Aドライバー木村のアタック、続けてBドライバーのケイ。 A、Bドライバーの合算タイムで決勝順位が決まるS耐の場合、ふたりのドライバーのタイム差をどれだけ縮められるかといった点も、予選上位に飛び込む条件のひとつになります。 予選は他車とのペースもカギを握る為、クリアラップを取れるタイミングでのコースインもいいタイムを残すための条件です。 ケイは1分29秒台に乗せるものの、完全にドライ路面となった土曜日はポルシェやGT-Rにも有利な状況となり、予選タイムは5位。 その後いろいろと事情もありグリッド順位は4位繰り上げという形で翌日の決勝レースを迎えることに。 決勝レース当日。 予報は外れず、朝から冷たい雨が降り続く岡山国際サーキット。 午前中に行われたGr2決勝レースではクラッシュが相次ぎ、2度のSCと結果の予想できないレースになっていました。 CARGUY Racingは決勝レースでもSCが入る可能性も考慮して作戦を練りました。 S耐ではジェントルマン、プロそれぞれのドライバーの最低乗車時間や最高乗車時間が決まっており、SCや赤旗が出た場合も考慮してドライバー交代のタイミングも考える必要があります。 スタートドライバーの申告受付締めきりのギリギリまで作戦会議を行い、レースは木村スタートで臨むことに。 4番手スタートとなったCARGUY ROGER DUBUIS HURACAN GT3ですが、思っていた以上に多くなった雨量とタイヤの内圧が上がり切れない状況に苦しむこととなり、ペースを上げきれずに5番手に一時後退。 続くケイのセッションでは内圧を高めにセットしたレインタイヤでスタート。 セクターベスト、ファステストも記録しながら怒涛の追い上げを魅せます。 ただし上位を走るドライバーはシリーズランキングも掛かっているチームばかりなので、そう簡単に抜かしてはくれません。 そのまま4番手で最後のピットイン。 最終セッションを担当するAfiqへのドライバーチェンジでは2番手、3番手のマシンも同じ周でのピットインとなり、ピット競争が勃発。 タイヤの状況がいまいちよくないと判断したCARGUY Racingはタイヤ4本全て交換。 給油量も予定通りのガソリンを入れ、最後まで勝負をする覚悟でウラカンをコースに送り出します。 上位のマシンはタイヤ交換をせずにピット時間を縮める勝負に出ました。 そのためピット順位で入れ替わることはなくコースイン。 ここからAfiqの追い上げが始まりました。 セクターベストを毎周のように更新しながらトップを走るマシンよりも早いペースで周回。 一周を追うごとに3番手との距離が縮まってきます。 ブレーキングも軽量のウラカンは奥まで突っ込み、コーナー速度も圧倒的に速い。 ただ、コーナー立ち上がりでわずかに離されなかなか抜けない。 Afiqの苛立ちすら感じるような猛烈な追い上げと、シリーズが掛かっているために何としても順位を守り切ろうとするGT-R勢とのバトルは数周にわたって繰り広げられ、残り時間20分。 ウラカンが3番手でホームストレートに戻ってきました。 ピットで湧き上がる歓声も、続く2番手のマシンとの攻防に応援に変わった。 その後もペースは落ちることなく1位にすら届きそうな勢いで走り続け、残り15分。 両車譲らない走りを繰り広げていた2位のマシンと接触してしまい、タイロッドが曲がってしまったウラカン。 なんとかピットに戻ってこれたものの、修復し再度コースに戻った時には勝負権を失ってしまいました。 2位を走っていたマシンも接触の影響で順位を下げる事となってしまい、チームとしても大変申し訳ありませんでした。 CARGUY Racingの2017年のSUPER耐久はこの岡山で幕を閉じました。 […]

SUPER耐久シリーズ2017 第5戦 富士スピードウェイ『10時間耐久SUPER TEC』 レース結果

――夏がもうすぐ終わる。 2017年9月3日、場所は富士スピードウェイ。 『10時間耐久 SUPER TEC』 今年のSUPER耐久 Rd5 富士戦は10時間の長丁場となるレースでの開催となりました。 CARGUY Racingは「CARGUY ROGER DUBUIS HURACAN GT3」木村/ケイ/Afiq/横溝で10時間に臨みます。 公式練習では木村もいい感触をつかめたようで、他のチームとの意見交換でも盛り上がりを見せていました。 そんな中、続いて横溝もアグレッシブな攻めの走りを披露し、果敢にアタックを行うもののエンジンパワーが無くピットインの判断。 その後の点検でエンジンブローと判断。 無理に走行してオイルを撒いてしまえば限られた走行時間をほかのチームからも奪うことになってしまいます。 素早い判断でピットに入ったため、すぐに修理に取り掛かることができ、翌日の予選そしてレースへと意識を向けていきました。 刻一刻と変化する状況に、チーム全員で臨機応変に望まなければ勝負権はおろか、完走すらも困難なのがレースの難しさです。 決勝当日の朝。 グリッドに整列するマシンは快晴の秋空に迎えられてのスタートとなりました。 10時間耐久ということもあり、通常のSUPER耐久ではA,B,Cの3人のドライバーで臨むレースを、今回の富士ではDドライバーを追加した4人のドライバーで走り切ります。 スタートで無茶な飛び込みはせずにコンスタントに周回を重ね、ノントラブルでの完走を第一に上位ももちろん狙ってバトンを繋いでいくレース展開となりました。 レース中盤で接触があったものの、数々のレースで経験を積んだ木村の咄嗟の回避行動で軽傷で済み、周回を重ねていきます。 レース時間が長くなればなるほど、ピットストップの回数も多くなります。 ピット作業では前輪タイヤ交換→ドライバーチェンジ→給油→後輪タイヤ交換と多くの作業を素早くこなさなければなりません。 CARGUY Racingのピットクルーは他のどのチームにも負けないタイヤ交換の速さが武器です。 ドライバー、監督、メカニックそれぞれのチームワークが成り立っていないと出来ないピット作業をどこよりも素早く行い、マシンを再びコースへと送り出します。 ただ、ストレートの速さが物を言う富士。 R35や488といったターボ勢は強烈に速く、コーナリングマシンのHURACANはコーナーで間合いを詰めるもののターボ車に比べれば中間加速はどうしても鈍く、さらに圧倒的に重いウエイトが効き、立ち上がりで差を開かせられる苦しい展開でのレース運びとなりました。 終盤にかけて10時間でマシンに蓄積した疲労も多く、どうしても避けられないマシントラブルで脱落してしまう車両も出てくる中、予選まででしっかりとトラブルを出し切ることができたHURACANは順調に周回を重ね、日も暮れ始めた18時にチェッカーを受けることができました。 最終的な順位は4番手と、あと一歩表彰台には届きませんでした。 しかし、10時間の長丁場を完走できた事はCARGUY Racingが目指している12時間や24時間耐久レースといったレースへの経験値としても、大きな自信に繋がりました。 応援にお越しいただいたROGER DUBUIS様、企業様、ファンの皆さまありがとうございます。 次のレースはもう間もなく開催されるCARGUY SUPER CAR RACE Rd3,4となります。 CARGUY Racingは止まることなく走り続けていきますので、引き続き応援宜しくお願い致します。

SUPER 耐久 2017 第5戦 富士スピードウェイ

SUPER 耐久 2017 第5戦が9月1日から3日の間富士スピードウェイで開催されます。 今回の第5戦富士スピードウェイはシリーズ最長の10時間の耐久レースになっていてレース車両にとってもものすごい負荷のかかるレースです。 それと同時にドライバーの体力や集中力も激しく消耗していくまさに「SUPER 耐久」と呼ばれるにふさわしい1戦となるでしょう。 SUPER 耐久参戦車両には車体性能の均一化を図るためのBoP(Balance of Performanceの略でウェイトハンディや燃料制御機構の装着) が制定されています。 CARGUY RacingのLamborghini Huracan GT3はBoPによるウェイトハンディが50Kgとなっていて他の車両の約2倍のウェイトを搭載して参戦をすることになります。 また第4戦までの上位入賞車両は順位に応じたウェイトハンディを追加で積載して参戦しますが第5戦のルールではそのウェイトハンディが半分まで減算されてしまいます。 CARGUY Racingはウェイトハンディの減算はなく他の車両のウェイトハンディは減算されてしまう苦しいルールですが 10時間の耐久レースでは何が起こるかわかりません! CARGUY Racingはドライバーと車両共に10時間のレースをミスやトラブルなく耐え抜いて 上位入賞を目指していきます!

SUPER耐久シリーズ2017 第4戦 オートポリス レース結果

7月15日、16日にSUPER 耐久 2017 第4戦が大分県にあるオートポリス国際レーシングコースで開催されました。 15日の予選結果は 木村 武史 1分51秒582 横溝 直輝 1分49秒041 となり16日の3時間の決勝レースは7番のポジションからのスタートが決まりました。 予選は7位でしたが予選前日までの木村のタイムは1分56秒台から始まり予選前日の最終走行では1分52秒745と急激に成長を見せましたがまだ1秒以上離されています。 しかし予選で木村はさらに1秒以上のタイムを縮めることに成功して予選前日から通して5秒以上のタイムの短縮をして他のチームに大きなプレッシャーを与えることができました。 オートポリスのコース攻略とHuracan GT3の調整も決まり今までのレースで1番良いと言える状況で決勝レースでに挑みました。 決勝レースは7番ポジションからファーストドライバーをプロドライバー溝口直輝が担当しました。 フォーメーションラップを経てレースがスタートして全台が一斉に第1コーナーに飛び込んでいき、第1コーナーを立ち上がる時に1台を抜く好スタートを切りました。 その後も横溝直輝は素晴らしいドライビングを続けてプラチナドライバーの最大運転時間の72分を走りきるまでに37周をして順位を3位まで上げました。 1位と2位のチームは36周でドライバーチェンジのピットインをしたのでCARGUY Racingが1位になる場面もありました。 そしてセカンドドライバーを担当する木村武史とのドライバーチェンジのピットストップもスムーズに完了して3位をキープしたままコースに復帰しました。 しかし、その後のレース展開に期待をした矢先にまさかのアクシデントが起きてしまいました。 3位争いをしていた4位の車両がコーナー入り口でCARGUY RacingのHuracan GT3の左リアタイアに接触してしまいタイヤの角度を調整するトーロッドが折れてしまいました。 なんとかピットに戻りトーロッドの交換を済ませてコースに復帰するもアライメントもずれてしまっていてまともに走ることができず再度ピットに戻り早急にアライメント調整をしてレースに復帰しましたがすでにトップの車両とは15周も差がついてしまい表彰台争いの権利を失っていました。 しかしCARGUY Racingは最後まで全力で走りきりST-Xクラス参戦の8台中7位でレースを終えました。 今回は表彰台も十分に狙える展開だったので悔しい結果にはなりましたがCARGUY Racingは次回のレースに向けて気持ちを切り替えて全力で取り組んでいきます。

SUPER耐久シリーズ2017 第3戦 「SUZUKA”S耐”サバイバル」 レース結果

SUPER耐久シリーズ2017 第3戦 「SUZUKA”S耐”サバイバル」が6月10日11日に開催され CARGUY RacingはSUPER 耐久の最高峰クラスST-Xクラスに参戦をしました。 決勝戦の結果は8台中6位となり今回は表彰台へ登る事はできませんでしたが 厳しいハンディやアクシデントを乗り越え大健闘とも言える1戦となりました。 今年のSUPER 耐久でのHuracan GT3へのBoP(性能調整)は50kgのウェイトハンディと38ミリのリストリクター(出力調整機構)の装着が制定されました。 50kgのウェイトは他の車種のBoPと比べて実に2倍以上のウェイト量です。 他の車両とではどれほどのタイム差があるのか気にしていたのですが、、、 予選では『GTR』や『フェラーリ』に木村もプロドライバー横溝直輝でさえも4秒以上引き離される結果となり順位は7位で予選通過ならず 決勝への生き残りをかけた100分間のレース『セカンドチャンス100』に出走することになりST-Xクラス3台中2位をキープして決勝進出となりました。 予選の結果から見て『BOPによるハンディ』の差がありすぎるので決勝戦ではギャンブルとも言えるような勝負に出ました。 セオリーならスタートドライバーはプロドライバーが担当しますが、CARGUY Racingは木村がスタートドライバーを担当しました。 しかも燃料を満タンで!!! この作戦の狙いは7番スタートなので木村の前を走る6台にあえて食らいついていかず先行してもらい一歩後ろの障害の少なく走りやすいスペースで木村の持ち味でもあるプロドライバーにも負けないほどのドライビングをしやすくする為と 決勝戦の走行台数が50台と多いのでレース序盤にポジション争いにより何らかのトラブルが起きてセーフティーカーが導入されると予想を立て セーフティーカー先導のスロー走行となりプロドライバーの限りられた運転時間が消費されてしまうのを回避する為 どちらもうまく決まれば後半でCARGUY Racingはプロドライバーなのに対して他のチームはアマチュアドライバーが運転なので勝負をする事ができる。 燃料も満タンでスタートしているのでピットストップも短縮できる。 ギャンブルのようですが今できる1番の勝負方法です。 決勝戦はやはり全チームプロドライバーがスタートドライバーを務める狙い通りの展開になり燃料満タンでスタートした木村は先行していく他のマシンの一歩後方を必死にくらいついていきました。 レースが始まり20分が経過した頃にヘアピンコーナ内で下位クラスのマシンが減速仕切れず真後ろから追突してきてコースの隅まで弾き出されてしまうアクシデントが起きました。 その約5分後には第2コーナー内で先頭車両のスピンに巻き込まれ必死に回避しようとするが回避しきれずリヤタイヤにヒットしてしまう。 なんとかピットまで戻ってきたもののサスペンションアームが折れていて交換作業に20分もの時間がかかってしまいレース開始から48分が経ちコースへ復帰すると同時にセーフティーカーも導入されるがすでに勝負権はなくなっていました。 その後はサスペンション周辺のダメージやアライメントのズレが残ったままでしたがタイムをあまり落とす事なく周回を続けてプロドライバー横溝直輝、アフィックヤジッドへとドライバーを交代して4時間のレースを走りきり8台中6位の健闘を見せてくれました。