アイドラーズ12時間耐久レース

今年も暑い夏の12時間がやってきた!!

熱い男たちが暑い夏の空の下、年に一度もてぎサーキットに集まって開催される耐久レース!!

アイドラーズ12時間耐久レースが今年も開催された!!

 

CARGUY Racingにとって最も大事なレース。

それがこのアイドラーズ12時間!

CARGUY Racing 全ての始まりといっても過言ではないこのレースに、今年はLamborghini HURACAN GT3(#777)とSuperTrofeo(#999)の2台を投入!!

今年こそ、勝ちに行きます。

ドライバーはCARGUYのお客様たち。

ジェントルマンドライバーだけのチームだ。

アイドラーズは何度か一緒に走った仲間も、アイドラーズは初めての仲間も、ウラカンに初めて乗る仲間も、全員で12時間先のゴールを目指す。

今年の参加台数は100台!

燃料の初期搭載量は45L/その後の給油は1度に20Lまで 給油ストップタイムはドライバー交代と併せて5分間と、一見は燃費レースに見えて、実は速さもなければ全く勝ち目のない、すごく難しいレースです。

そして参加してみるとわかるのですが、エントラント同士、オーガナイザーとエントラント、皆仲良く笑い合って助け合って12時間を走り切ります。

アイドラーズに心惹かれる魅力はそういうところなのかもしれません。

レースは台風の影響もあり、早朝から降り続く冷たい雨にさらされてダミーグリッドがすべて流れて消えてしまったため、スタート進行が20分ほどディレイしてのフォーメーションラップが始まりました。

スタートから2時間が経過しようとする頃、トロフェオチームの無線にドライバーから悲鳴が届きました。

ドライバー「車が燃えてる!!!燃えてるよ!!!」

ピット「大丈夫ですか!? ピットにすぐ戻ってこれますか?」

ドライバー「あーだめだ、クラッチも切れなくなった!!もう無理です!!」

ピット「すぐにコースの外に出て停めて!消火器!!」

ドライバー「・・・」

ピット「大丈夫ですか!?今どこですか!?」

トロフェオは室内に設置してあった社外機器用のバッテリーから発火し、メインハーネスや燃料ポンプハーネス、エンジン周辺パーツに大きくダメージを追って走行不能に陥りました。

レッカーでピットに戻ってきたトロフェオの、下回りは想像以上に延焼してダメージがありコース復帰は絶望的。

「これは、もう無理です。」

そんな諦めの声も聞こえる中、「まだ10時間以上あるゴールに間に合わせよう。なんとかチェッカーを受けよう」と、修復を開始。

 

その間、GT3はリアタイヤがバースト。

交換するも、またバースト。

・・・もう持ち込みセットが無くなる。

「キャンバーを立てましょう」 コーナリングスピードを多少犠牲にしてでも、タイヤを温存する作戦に変更したGT3チーム。

 

トロフェオはスペアカーから移せるだけのパーツを移して、コースへ復帰。

しかし、また燃えかける。

トラブルシュートとスペアパーツを使い切り、二度目の正直でコースに送り出す。

その時すでに、日は暮れかけていた。

 

そして11時間が経過。

GT3は気づけば徐々に順位を上げてきて、5位を走っている。表彰台が現実味を帯びてくる。

 

コースに戻ったトロフェオは無事だ。残り30分 GT3は木村へ最後のドライバー交代を行う。

追いつくか、間に合わないか。固唾を飲んで全員が見守る。サーキットにいる誰もが、予想だにしなかった展開に注目している。2度も燃えたトロフェオは確実にチェッカーを目指している。

GT3もラストスパートを駆ける。前に追いつくためにはもう、給油をする余裕はない。ガス欠覚悟の追い上げ。

 

ファイナルラップ。

 

次はGT3の木村から無線が飛ぶ。

「ガス欠したーーー!!!」

 

これもレースだ。

 

勝ちを狙いに行って、あと少し力及ばずだった。

 

◆レース結果

#777 GT3

総合4位 /100台

クラス2位 / 24台

 

#999 トロフェオ

総合94位/100台

クラス22位/ 24台

 

結果は残念だったけれど、全員が笑顔で終われうレース。

やはりアイドラーズはいい。

また来年のリベンジを約束して、今年の夏の12時間が終わった。