2025 SUPER GT ROUND1 OKAYAMA 300KM RACE
新規チームとして挑んだSUPER GT開幕戦。
無事完走も入賞ならず

4月13日
岡山国際サーキット
CARGUY MKS Racing #7 Ferrari 296 GT3
Zak O’Sullivan / 小林利徠斗
Qualifying (R1 Okayama) – 11th (1:25.233)
Race (R1 Okayama) – 17th (+18 points)
Drivers Championship – Unranked (0 points)
Teams Championship – 17th (2 points)
ニュースで既出の通り【MKS RACINGがCARGUY RACINGとGT300参戦へ。】約2か月という短期間でSUPER GTへの参戦を果たしたCARGUY MKS RACING。
シーズン前の公式テストは富士のみの参加となったが、テストでの手ごたえもまずまずの状態で開幕戦を迎えた。
公式練習
両ドライバーにとって2度目のFerrari 296GT3での走行。タイヤとマシンの感触を確かめながら予選シミュレーションとロングランを行う。しかし想定以上に気温が上がり、タイヤの旨味を見つけるのに難航したセッションとなった。このセッションでのベストタイムは小林利徠斗が6周目に記録した1:26.907で、GT300クラスでは21番手タイムだった。
予選
予選を迎える頃には気温も路面温度もグッと下がり期待が高まる。Q1はザック・オサリバンが担当する。
10分間行われる予選は、アウトラップから計測ラップ並みの速さを見せながら果敢にアタックするザック・オサリバン。周回を重ねるごとにタイムを上げていき、計測4周目でこの予選でのベストタイムとなる1:26.467を叩き出した。もっとも、T10でのオーバーランがなければコンマ4秒ほどは縮められた可能性もあったため惜しいタイムとなったが、無事にQ1を通過することができた。
Q2が始まるころには更に気温が下がり、各車コースレコードを出す可能性も見込まれた。Q2を担当した小林利徠斗は序盤から安定したタイムを刻み、計測5周目に1:25.233を記録。このタイムはGT300クラス11番手のタイムとなった。予選を終えて、両ドライバーは以下のコメントを残し翌日の決勝に臨む。


【ザック・オサリバン】
「初めてのSUPER GTでの予選でした。初めてのコース、初めての車、そして新しいチームという難しい環境の中でQ1を通過することができてまずはとても嬉しいです。小林選手もQ2でとてもいい仕事をしてくれたので、明日の決勝が楽しみです」
【小林利徠斗】
「新品タイヤを予選で履いてアタックすることが初めてで、実際速く走れるか心配していました。前回の富士のテストはニュータイヤでザック選手がいいタイムを出していましたが、僕は試せなかったので実際やってみないと分からない状況で走り初めて、その中でタイヤの確認をしながら走行したところ想定よりもグリップが効くのが分かったのでアタックしました。結果は11番手と、そこまで順位は高くないですが想像以上にいいタイムが出て安心しました。まだまだ足りない部分はありますが、ひとまずはいい予選ができたと思います。」
決勝
朝から強い雨が降り続き、ウォームアップ走行もまともに走ることができないまま決勝レースを迎えた。
気温13度、路面温度は15度、フルウェットのコンディションの中レースがスタートする。7号車はザック・オサリバンがスタートドライバーを担当し、なるべくレース序盤で順位を上げるという戦略を狙ったが雨が止まないためSC(セーフティーカー)先導でのスタート方式が採られる。
5周目でSCが解除となり、遂にレースがスタートしたが、直後の2コーナーで多重クラッシュが発生、レースは赤旗中断となる。
レース再開後もクラッシュ等によりSCやFCY(フルコースイエロー)が導入される。7号車も他車との接触により32周目にドライブスルーペナルティを科された。このペナルティにより大きく遅れをとり、39周目で小林利徠斗にステアリングを託した。
後半スティントはスリック路面に変わっていくことを事前に予測していたため、なるべく早いタイミングでスリックタイヤへ交換し挽回を狙う。路面が乾き始めるにつれてタイムもどんどん上がっていったが、小林のスティントでもSCが導入されなかなか順位を上げることができず。レースラスト数周では他車との激しいバトルが繰り広げられたが最終的な順位は18番手でのフィニッシュとなった。その後の他車のペナルティ裁定により、順位をひとつ繰り上げ17位となったが惜しくも入賞には一歩届かなかった。
しかしチーム結成約2か月あまりで開幕戦の岡山を無事に完走できたことはチームにとっても大きな自信となった。次戦以降は今回の経験を活かし更に高い順位でフィニッシュできるよう戦略を練っていくこととした。


以下、決勝後のドライバーからのコメント
【ザック・オサリバン】
「まずはレースが無事終えられることができて良かったです。自分のスティントでは、路面のコンディションがみるみる変わりとてもトリッキーでした。接触もありチームには申し訳ないことをしてしまったが、新規チームでとてもチャレンジングな環境の中まずは完走できてホッとしています。次戦の富士がとても楽しみです。」
【小林利徠斗】
「ザック選手が雨の中走り、自分はちょっとレインスリックの中でスタートしましたが、Ferrariの優秀な性能を活かしながら慎重に速く走ることを意識しました。しかし路面も乾いてくると他車も速くなりなかなか対抗することが難しかったので、次戦以降今回の経験を活かしたいです。他車との接近戦で接触もしてしまったので、次戦は無駄なロスをしない上手な立ち回り方も意識したいと思います」
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