SUPER GT ROUND 7 AUTOPOLIS GT 3HOURS RACE
2戦連続のポールポジション獲得も悔しい2位フィニッシュ
チャンピオンシップ争いへ大きく前進

10月18日・19日
オートポリス
CARGUY MKS Racing #7 Ferrari 296 GT3
Zak O’Sullivan / 小林利徠斗 / 澤圭太
3時間に及ぶロングレースにベテランドライバー澤圭太を迎え、チャンピオンシップ争いに向け重要な1戦に臨む。
公式練習
公式練習はまずはザック・オサリバンから走行を開始する。今大会はレースが3時間にも及ぶことから、ロングランを中心に走行プランをこなす。
続く小林利徠斗の走行でもロングランを中心としたプランをこなしつつ、予選シミュレーションをおこなう。
前戦はタイヤのデグラデーションに苦戦したが、今回のタイヤは予選・決勝のロングラン共にマッチしているタイヤであることを確認。手ごたえを感じられるポジティブなセッションとなった。
この公式練習では小林利徠斗が記録した1:44.658がベストタイムとなり、GT300クラスの中では2番手のタイムとなった。


予選
Q1はザック・オサリバンが担当。
クリアラップを狙うため、予選開始後少しウェイティングをしてからコースイン。
計測2周目に予選ベストタイムとなる1:44.056を記録し、Rd. 5 鈴鹿戦から3戦連続Q1トップ通過を果たした。
Q2は小林利徠斗が担当する。若干の雨が降っており、ウェットタイヤでコースインする車両もある中7号車はスリックタイヤを選択。これが功を奏した。
アウトラップはスリックタイヤではかなり不安定だったが、根気よく2周かけてタイヤを温めるとしっかりとグリップしてきた。1:45.450を計測した後、これ以上タイムは上がらないと予想されたがラストアタックで1:43.496を計測し2番手のタイムと0.5秒離してポールポジションを獲得した。これで前戦に続き2戦連続のポールポジション獲得になった。
予選を終えたドライバーのコメントは以下の通り
【ザック・オサリバン】
「練習走行からマシンの調子がよく、自分としてできるベストの結果を出すことができたと思います。僕は3戦連続Q1をトップで通過してきていて、利徠斗選手に関しては2戦連続ポールポジションを獲得してくれて本当に素晴らしいと思います。明日は長いレースになるので、しっかりと準備したいと思います。」
【小林利徠斗】
「最後2周くらいまでは本当にタイヤがグリップするか不安でした。ですがタイヤがグリップしてからはしっかりとアタックでき、タイムを出せてよかったと思います。明日のレースは長丁場になるので、ミスなくしっかり走り切りたいです。」
【澤圭太】
「Q1はザック選手が夏の鈴鹿から続く3連続PP獲得でQ2の利徠斗選手は雨上がりの超難しい環境下で路面が良くなるのをコース上でミスなく待って最後にしっかりBESTのアタックを見せてくれました。SUGOに続く今回の連続PP獲得はチームと車両の性能の高さだけでなく、低温からでもしっかり素早く機能するYOKOHAMAタイヤのレンジの広さを証明できたと思います。」


決勝
この日の天気は曇り。レース後半には雨が降ってくることも予想される。
スタートは小林利徠斗が担当。スタート直後から2番手の車両を引き離し、ギャップを4秒ほどつくるが、GT500クラス車両のクラッシュでSCが導入されたため2番手とのギャップが無くなってしまう。


それでもSC解除後も安定した速さを見せ、トップのまま28周目でザック・オサリバンに交代。
各チーム、ピット戦略は様々ではあるが、ピットアウト後はピットストップが完了している車両の中では暫定2番手で走行を続ける。前方を走る車両とのギャップは1秒以下であるものの、なかなかオーバーテイクできず残り約1時間のところで小林利徠斗に再度交代。この時点でも実質2番手をキープしたままコースに戻る。
その後前方を走る車両にドライブスルーペナルティが課せられたことにより、7号車はトップへ浮上。しかし黄旗区間の追い越し違反でドライブスルーペナルティが課せられてしまう。ドライブスルーペナルティ消化後も何とかトップを走行していたが、レース終了まで燃料が足らないことが判明し緊急ピットイン。コースに戻った時には2番手にポジションを落としてしまい、そのまま2番手でフィニッシュとなった。


以下、決勝後のドライバーからのコメント
【ザック・オサリバン】
「レース中様々なことがありましたが、途中まではトップを走っていたので最後の給油で順位を落としてしまったのはとても悔しいです。ですが、いつもチームはとても速いマシンを造り上げてくれているので感謝しています。まだまだチャンピオンシップ争いの上位にいるので、次戦この悔しさを晴らします。」
【小林利徠斗】
「悔しい2位でした。しかしこういったことも含めてレースだと思いますし、自身のやれることはすべて出来たと思います。今回の獲得ポイントでチャンピオンシップ争いにまた一歩前進したので、最終戦も頑張りたいと思います。」
【澤圭太】
「チャンピオンシップとして考えるとシーズン開幕前には望外のチャンピオン争いをする立場とはなりましたが”挑戦者”である事には変わりありません。
いろいろと膿が最終戦の前に出たこと、いろいろあっても2位で終えられたことを逆に前向きに捉え、今年のレースで出た問題、ミスやペナルティを絶対にもてぎでは出さないように。でもそれを恐れすぎて守りに入るレースにもならないように・・・。純粋に最終戦のレースで今まで通りの速さと強さを結果につなげることに集中したいと思います。
鈴鹿戦初優勝の後の難しい局面の2レースを上手に乗り越えられたこのチームなら必ずHappy Endが待っていると信じてますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。」




















