SUPER GT RD.8 MOTEGI GT 300KM RACE GRAND FINAL

最終戦を7位でフィニッシュ

シリーズドライバーズランキングはトップとわずか2.5ポイント差で3位

チームランキングは4位でシーズンを終える

11月1日・2日
オートポリス
CARGUY MKS Racing #7 Ferrari 296 GT3
Zak O’Sullivan / 小林利徠斗
公式練習

今大会は確実にポイントを獲得し、チャンピオン争いをしている他2台より上位でフィニッシュすることがマストとなる。

そのため、公式練習は決勝レースを想定したロングランを中心におこなう。

持ち込んだタイヤの特性を確認し、予選シミュレーションをしてこのセッションを終える。

このセッションでのベストタイムはザック・オサリバンが記録した1:47.680で、クラス全体の9番手タイムだった。

予選

Q1はザック・オサリバンが担当。

予選開始と共にコースインし、しっかりとタイヤを温めてアタックラップに入る。

アタック2周目でこの予選ベストタイム1:47.003を記録し、このタイムはQ1 Bグループの4番手となりQ2へ駒を進めた。

Q2を任された小林利徠斗は公式練習で新品タイヤを試していないこともありなかなか思ったようにタイムは出せなかったが、それでも1:46.714を記録。10番手で予選を終えた。

予選を終えたドライバーのコメントは以下の通り

【ザック・オサリバン】

「10番手からのスタートはベストとは言えないですね。ですが2番手以下のタイムは僅差だったので、明日は期待したいと思っています。自身の担当したQ1は今シーズンの他ラウンドの予選と比べるとクリーンな予選ではなかったですが、それでも4番手でQ1突破できたことはよかったです。明日はフルプッシュしてライバル達と戦いたいと思います。」

【小林利徠斗】

「マシンの感触は悪くなかったです。予選で初めて新品タイヤを履いたのでブレーキのタイミングが難しく、そこでロスしてしまった印象があります。もてぎはブレーキをピッタリ合わせないとそこで大きくロスしてしまうので、なかなか難しかったですね。予選を決め切れなったことは悔しいですし、フェラーリともてぎの相性もあまり良くないので明日に向けて課題は大きいですが、そこも含めてのシーズンだと思うので明日はできる限りのことをおこないたいと思います。」

決勝

最終戦ということもあり多くのゲストも来場する中レースがスタートする。

スタートを担当したザック・オサリバンはスタート直後1台オーバーテイクを許してしまったが、その後猛追が始まった。前方を走る車両をみるみるうちにオーバーテイクし、22周を迎える頃には4番手まで順位を上げた。

24周で小林利徠斗に交代。他車はタイヤ無交換や2輪交換等のピット戦略がある中、7号車は4輪タイヤ交換を実施。

コースに戻りチャンピオンシップ争いをするライバル達に追いつこうとするが、気温が下がったことでタイヤの性能を発揮することができず、後方から追突されたこともあり7番手をキープすることが精いっぱいだった。

そのまま7番手でチェッカーフラッグを受け、2025年シーズンを終えた。

最終戦で加算されたポイントを合計すると

シリーズドライバーランキングは3位(トップとは-2.5ポイント差)

シリーズチームランキングは4位(トップとは-4.5ポイント差)

で、新規チームとしては十分すぎる結果となった。しかし、軽微なミスなどで取りこぼしたポイント等があったことを鑑みると悔しい結果だったともいえる。

来シーズンはチーム体制を一層強化し、再びチャンピオン争いができるようチーム一丸となって臨む。

以下、決勝後のドライバーからのコメント

【ザック・オサリバン】

「シーズンを通して毎ラウンド多くのことを学ぶことができました。今回のレースに関しては、ドライバーズランキング2位でシーズンを終えられそうだった瞬間もあったのでこの結果はとても悔しいです。もてぎとフェラーリの相性は悪く、他のフェラーリも苦戦する中僕たちはベストを尽くし、クリーンなレースができたと思います。

僕自身も初めてのSUPER GTで、チームも新しいチームとして参戦した今シーズンですが、トップ争いができる環境をつくってくれた関係者、チームの皆さんには本当に感謝しています。今は悔しいという気持ちが強いですが、来シーズンもこの悔しさを糧に頑張ろうと思います」

【小林利徠斗】

「難しいレースになることは予想していましたが、やはり難しかったです。自身のベストは尽くしたつもりですが、タイムが上がらず耐えるレースとなりました。

シーズンを振り返ってみるとランキングも上位でフィニッシュできましたし、新規チームとしてここまで結果が出せたのはチームのおかげだと思っています。この環境をつくってくださった方々にはとても感謝をするとともに、来シーズンも自身のできることをやっていきたいと思います。一年間ありがとうございました。」