2019/2020 AsLMS ブリラム

2020年2月23日

2019/2020 AsLMS ブリラム

#7 Car Guy / Ferrari 488 GT3 / Takeshi Kimura JPN / Mikkel Jensen DEN / Côme Ledogar FRA

このレースを制したチームがル・マンへと駒を進める。

アジアンルマンシリーズ最終戦!

CARGUY Racing Ferrari 488 GT3 EVO

木村武史/ミケル・ジェンセン/コム・レドガー

リザルト【2位/6台】

シリーズランキング【2位/9台】

 

アジアンルマン最終戦はスーパーGTでもお馴染み、タイの「ブリラム」サーキット!

日本から参戦しているライバルチームたちも走り慣れたサーキットでル・マンへの切符が決まる大事なレースとなった。

 

#7 Car Guy / Ferrari 488 GT3 / Mikkel Jensen DEN

CARGUYにはWECにシリーズ参戦しているケイに代わり、LMP3チャンピオンのミケル・ジェンセンがチームに加わることとなった。

ジェンセンはレース前からチームの雰囲気に溶け込み、コンディション抜群でレースへ臨む。

 

だが、今回のレースでBOPがさらに引き締められることに。

488GT3 EVOは4000RPM以上でブーストが0.04bar引き下げられることが決まり、ラップタイム換算で毎周コンマ2秒ほどのロスが予想される。

 

しかし、木村を筆頭にチームは勝てる自身を持ってレースウィークへと突入した。

公式練習では、今回始めてブリラムを走行するコムと、コースもマシンも始めてとなるジェンセンがすばやくアジャストしただけでなく、木村が好タイムを出してレースに向けた流れをリードしていく。

今回ドライビングコーチとしてF2ドライバーの佐藤万璃音がサポートで入る盤石の体制を取り、彼の素晴らしいコーチングを木村が的確に実践していく形で、チーム全体がパワーに満ちあふれるような良い流れとなった。

 

予選はコムが担当。ニュータイヤを2セット投入しアタック。1回目のアタックで好タイムを記録するが、最終コーナーで四輪脱輪があったことで当該ラップと翌ラップの2周のラップタイムが抹消となってしまう。続く2セット目のアタックの最後の周回で再びトップタイムを記録したものの、これも四輪脱輪と判定され予選は5位となった。結果は厳しいものだったが、マシンとドライバーのスピードには自信を深める結果となった。

 

そして決勝レース。

#7 Car Guy / Ferrari 488 GT3 / Takeshi Kimura JPN / Mikkel Jensen DEN / Côme Ledogar FRA

今回のスタートは27号車、75号車、そして7号車CARGUYはブロンズドライバーが担当し、残りのチームはプロドライバーが担当するという異例のラインナップとなった。

 

7号車木村はクラス5番手のグリッドからフォーメーションラップへと走り出す。

隊列が整って最終コーナーを立ち上がり、11時45分にレーススタート。

 

1周目、木村は1分37秒台の好タイムを連発しながら、クラス1番手からスタートした75号車を追う展開となる。

 

明らかにペースで勝る木村だが、抜きにくいコースレイアウトもあり75号車との接近戦を続けていた。

しかし、11周目の最終コーナー、75号車と連なるようにターンインしたところで更にイン側に入ってきたLMP2車両と接触、その後この接触に対してドライブスルーが課され、20周目にこれを消化する。

 

接触のダメージでペースが上がらない中も諦めずに追い上げていき、35周目にジェンセンにドライバー交代。給油とタイヤ交換を終えて追い上げ体制に。

ブリラムも488GT3もニュータイヤも初めてというジェンセンだが、FCYもはさむ長時間スティントにも拘らず、それを感じさせない走りで2番手まで順位を上げピットへ戻ってきた。

#7 Car Guy / Ferrari 488 GT3 / Takeshi Kimura JPN / Mikkel Jensen DEN / Côme Ledogar FRA

ラストスティントはコムが乗り込みマシンは再びコースへと復帰。序盤にトップを快走していた51号車との2番手争いの展開に。

51号車が、最後のピットストップを実施。ダニエル・セラに交代しニュータイヤを装着すると、CARGUYの10秒後方でコースに復帰した。

 

この時点で16周以上を走行していたコムは不利なタイヤで戦わざるをえない状況。ニュータイヤのスピードを活かして51号車が差を詰めてくるが、コムは限界ギリギリの走りで差を詰めさせない。

一時は6秒差まで詰め寄られるものの、この差を守りきり2位でチェッカーを受けた。

 

その結果、CARGUY Racingはシリーズ2位で今期のアジアンルマンシリーズは幕を閉じることとなった。

同じくドライバーに与えられるポイントでもCARGUY木村はシリーズ2位を獲得することとなり、強豪チームがひしめき合うこととなった今年のアジアンルマンで確かな手ごたえを感じるレースになった。

Drivers Awards Takeshi Kimura / CarGuy

ル・マンへの参戦権は獲得できなかったが、この悔しさを力に変えて、チームとドライバーがさらに成長し、再びこの舞台でル・マンへの挑戦権を勝ち取ることを目指して行きたい。

このシリーズを通してCARGUYを応援してくださった方々に、心からの感謝をお伝え致します。