2024 WEC R3 Belgium: 6 Hours of Spa-Francorchamps
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5月9日~11日
スパ・フランコルシャン
ベルギー、スパ・フランコルシャン
Akkodis ASP Team #87 Lexus RC F LMGT3
Takeshi Kimura / Esteban Masson / Jose Maria Lopez
Akkodis ASP延長レースの末 悲願の初ポイント獲得
FREE PRACTICE
“ル・マン前哨戦”とも呼ばれるWEC世界耐久選手権Rd.3スパ・フランコルシャンが始まった。
チームは雨が降りしきる中、スパ・フランコルシャン・サーキットのパドック内でのセットアップを余儀なくされたが、レースウィークを迎える頃には快晴になった。
CARGUYのカラーリングを施した87号車 Akkodis ASPレクサスRC Fは、レギュラードライバーの3名でレースウィークに臨む。対して同チームの78号車は、ケルビン・ファン・デル・リンデがベルリンにて開催されるフォーミュラEに参戦するため、代理で2023年SUPER GT GT500クラスとスーパーフォーミュラのダブルチャンピオンを獲得した宮田莉朋がステアリングを握る。また、ティムール・ボグスラフスキーが病欠のため、代理でDTMドライバーのクレメンス・シュミットがドライブすることとなり、78号車は通常とは異なる顔ぶれになった。
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最初のセッションはロペスの走行からスタート。タイヤはニュータイヤで走行を開始したが、スパのコーナリングに苦戦する。ベストタイムは2:22.306で、このタイムはクラス9番目のタイムを記録した。しかしロペスのスティントでニュータイヤをかなり消耗してしまったため、その後の木村とマッソンのスティントで好タイムを出すのは難しかった。
同日午後に行われた2回目のセッションでは、78号車、87号車共にクラストップ5に入るまでには大きく進歩。さらに78号車についてはスパでの走行経験豊富なシュミットが2:21.257のタイムを叩き出し、見事クラストップとなった。
このセッションでマッソンはニュータイヤを履いてコースイン、2:21.762の好タイムを記録した。 車輛は確実に改善されており、木村もそれをタイムで表す。 木村はフリー走行1で自身が記録したタイムを2.8秒以上更新し、2:28.935でフィニッシュした。
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予選前最後のフリー走行では、ほとんどのチームが予選を想定したセットアップとニュータイヤでブロンズドライバーを走行させた。 87号車の木村は2:26.799 までタイムを伸ばしたがトラックリミットによりファステストラップが削除されてしまう。しかし木村はセクター3でマシン最速の37.608を記録し、車輛のポテンシャルを見せた。特に最終セクターの高速コーナーでのレクサス RC Fの速さは格別で、高速コーナーの多いコースでの可能性を感じさせた。
QUALIFYING
予選では、木村とロビンがベストラップを更新。 木村は、2:25.021の好タイムで60号車 Iron Lynx ランボルギーニに乗る長年のライバル、スキアボーニを抑える。
78号車のロビンは予選で2:22.320を記録し、チームに初のトップ10フィニッシュをもたらした。 これは、Akkodis ASPの今年初めてとなるハイパーポールに進出することを意味した。
ハイパーポールでは、Raidillon (丘の上のコーナー、Eau Rogue とよく間違われる) の出口で #92 Manthey PureRxcing Porsche が大クラッシュし、早々に赤旗が出た。セッション再開後、78号車はバッテリートラブルによりエンジンが始動できず、残念ながら時間内にリスタートすることができなかった。ハイパーポール終了後、 95号車United Autosports McLarenが最低車輛重量を満たしていないために失格となり、ロビンは翌日の決勝を9位からスタートすることになった。
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RACE
木村は#82 TF Sport Corvetteに次ぐ16番手からスタートした。 木村は8周目のターン1で50号車フェラーリ・ハイパーカーと軽い接触を起こす。 このため、車輛左側フロントフェンダーの修理が必要となり、最初のピットストップで時間をロスしてしまう。
その後、#82と比べて競争力のある走りを見せ、トラックリミットペナルティを回避するという好成績を収めた。
34周目、2台のWRT BMWのうちの46号車が、38号車ハイパーカーと衝突してリタイアした。 これによりSC(セーフティーカー)が導入されたため、木村はマッソンに交代した。
マッソンは安定した走りを見せ、レース中の87号車最速ラップとなる2:23.110を記録した。
その後レース開始から4時間経過する頃、コース上で大きなクラッシュが発生。このアクシデントによりコース脇のバリア修復のため レースは赤旗中断となった。
レースは残り1時間44分で再開され、コースがグリーンになると、マッソンはピットストップで#55 Vista AF Corse Ferrariを抜くことに成功し、その後ロペスに交代した。
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87号車のロペスは好調に走行を続けていたが、2スティント目にさしかかる頃他車がニュータイヤを履く戦略等によりポジションを落とし最終的に14位でフィニッシュした。
78号車に乗る宮田は5位に浮上し、最後のピットストップを行う。 宮田もタイヤの消耗に苦戦したが、10位以内でフィニッシュするため最大限のパフォーマンスを発揮し、遂にAkkodis ASPに初のポイントもたらした。
この結果はチーム全体にとって、車輛の将来性が非常に期待できるものとなった。
次戦はいよいよフランス・サルト サーキットに舞台を移す。6月12日~16日に開催される第92回ル・マン24時間レースは見逃せないレースとなるだろう。
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RESULTS
Session | Position | Best Lap | Driver |
Free Practice 1 | P9 (of 18) | 2:22.306 | J. LOPEZ |
Free Practice 2 | P5 (of 18) | 2:21.762 | E. MASSON |
Free Practice 3 | P18 (of 18) | 2:24.491 | E. MASSON |
Qualifying | P16 (of 17) | 2:25.021 | T. KIMURA |
Race | P14 (of 14) | 2:23.110 | E. MASSON |
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