2024 WEC R2 Italy: 6 Hours of Imola

4月19日~21日
イモラ・サーキット 
イタリア、イモラ
Akkodis ASP Team #87 Lexus RC F LMGT3
Takeshi Kimura / Esteban Masson / Jose Maria Lopez

予選でのタイム抹消により最後尾スタートの中無事完走

車輛の向上見られるも、速さ足りず

FREE PRACTICE

約6週間空け、第2ラウンドはWEC初開催のイタリア・イモラにて行われた。全ドライバーがイモラ(WEC)での走行が初めての中、4/18(木)にフリー走行は始まった。

2台のLexus RC F 78号車と87号車はフリー走行1で30周以上を走ったが、それぞれクラス全体の9位(87号車)と18位(78号車)に終わった。

その後フリー走行2が開始されるまでの間に車両のセットアップに若干の調整を加えたところ、87号車に乗る木村のタイムはフリー走行1で出したタイムから2.6秒以上速くなり、1:45.386を計測するほどには改善が見られた。

4/20(土)のフリー走行3では、前日から続くセンサー異常が再び発生し87号車は何度もピットインを強いられる中、木村は予選前最後のフリー走行で20周走行をすることができた。

QUALIFYING

午後に行われた予選は雨予報が出ていたが、なんとか予選は天候曇りの中始まった。
気温17度、路面温度24度のコンディションの中、87号車はミディアムタイヤを履いて出走した。

78号車のブロンズドライバー、アーノルド・ロビンと87号車の木村は7周しベストを尽くしたが、結果は18台中16位(78号車)と17位(87号車)だった。

しかしその後、予選走行中に再び発生したセンサー異常によるペナルティで87号車が計測したタイムは全て抹消され、最終的に87号車はクラス最下位の18位に降格してしまった。

RACE

決勝当日、予選後の裁定者による判断により87号車はフリー走行にて最も速いタイムを計測したドライバーからのスタートを強いられた。そのため他車はブロンズドライバーでスタートする中、87号車はシルバードライバーのエステバン・マッソンからのスタートとなった。

スタートして最初のシケインにてハイパーカーとLMGT3クラスの両クラスでクラッシュが発生。すぐにSC(セーフティーカー)が導入されたが、車輛の燃料等を鑑みるとマッソンから木村に交代するには早すぎたため、ドライバー交代をせず走行を続けた。

30周目でピットインし木村に交代。木村のスティントでは1周あたりの燃料使用量が想定より多く2回のスティントを走らざるを得ないことに加え、ドライバー交代前6周走るだけのためにスプラッシュ(給油だけの為のピットストップ)した。

再び6周目でマッソンに交代。全チームが今にも降り出しそうな雨を気にする中マッソンはドライタイヤで走行を続け、残り100分のところでプラチナドライバーのロペスに交代した。

雨が降り出す中、チームはロペスのスティントでウェットタイヤを履かせたが、残念ながら雨はすぐに止んでしまい路面は乾きつつあった。ドライコンディションの中ウェットタイヤでの走行は難しく、ロペスはやむを得ずドライタイヤへ交換する為緊急ピットインした。そのため1スティント目での走行が短くなり、1スティント28周を2スティント走行する予定だったが1スティント目17周、2スティント目28周したところで燃料不足になり、やむを得ず給油のためにピットインし残りの6周を走行した。

その後は大きな問題も発生せず、チームの両車は無事に14位(78号車)と15位(87号車)でチェッカーを受けることができた。

第1ラウンドから車輛は比較的改善されたものの、改善の余地はまだまだ多くある。今回のレースウィークを通じて得たデータを基に次戦は上位を狙えるようチームは努力を続ける。

次戦WEC第3ラウンドは5/11(土) ベルギー・スパにて6時間レースが開催される。決勝は土曜日開催のため見逃さないようチェックしていただきたい。

RESULTS
SessionPositionBest LapDriver
Free Practice 1P9 (of 18)1:43.710J. LOPEZ
Free Practice 2P11 (of 18)1:42.934E. MASSON
Free Practice 3P18 (of 18)1:45.710T. KIMURA
QualifyingP18 (of 18)No time
RaceP15 (of 16)1:43.404E. MASSON

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