BLANCPAIN GT Asia 2017富士 レース結果

8/19-20に富士スピードウェイで開催された「ブランパンGTシリーズ アジア 2017 FUJI」

総勢30台を超える世界中のレーシングチームが富士に集結した、いま世界で人気のブランパンGTのアジアシリーズ。

前戦の鈴鹿から日本勢のエントリーも7台に増えました。

CARGUY Racingは直前にエントリードライバーを木村/ケイから横溝/ケイに変更し、木村はダブルエントリーのもうひとつのレース、「スーパートロフェオ」へ集中してドライブする作戦でレースに臨みました。

ただしドライバー変更の条件としてプロアマクラスからシルバークラスへのクラスアップとなるため当初より35キロのウエイト追加となり、もちろん他のチームも世界中の名だたるプロドライバーが乗っているわけですから、他車と比べて決して有利ではないレース展開が予想されました。

そして迎えたQ1の予選、ここでケイが一時トップタイムをマーク! 場内アナウンスや中継映像にも度々移る黄色いウラカンGT3の姿に、ピットにも歓声が沸き起こります。

攻めの走りで決勝グリッド3番手を掴み取ったRACE1 マシンのセッティングもタイヤの感触もいままでのレースで一番いいかもしれない。

普通のレーシングカーではパーツごとに交換サイクルが決まっており、むやみやたらに走行練習をするわけにはいきません。

ただ今年はランボルギーニ社をはじめ様々な企業様のスポンサードやご協力もあり、パーツの消耗を気にせず、とにかく走ることだけに集中してドライバーの練習を積み重ねてきました。

さらにケイ、横溝のふたりはワンメイクタイヤであるピレリもよく知っている。

様々なレースに挑戦し続けているふたりと、繰り返し富士を走りこんできて熟成されたセットアップ。

その成果が実りかけた、そんな瞬間を誰もが感じた予選結果となりました。

決勝レースではケイのドライブでスタートしたCARGUY Racing ウラカンGT3 スタート直後の1コーナー、ぎりぎりまでブレーキを遅らせて飛び込んだウラカンは軽い接触があったもののトップに立ちます。

そのまま順調に周回数を重ね、2位とのギャップも開いてきました。 富士で積み重ねたデータをもとに、ランボルギーニから派遣されたデータエンジニアがセットアップの目標値を決め、それをメカニックが形にして、ドライバーに託す。

監督がエンジニアと走行状態をチェックしながら、ピットインのタイミングやレース運びの方向を決める。

そのまま1位のポジションでピットに戻ってきたケイは、横溝にステアリングを託しました。

ブランパンではレース中にピットインできる時間が決まっており、他のチームも次々とピットに飛び込んできます。

目まぐるしく変わる順位と、後半でプロドライバー/ニュータイヤで勝負を掛けてくる他チームの面々が、CARGUY Racing ウラカンGT3に迫ります。

ラスト5週。2位を走る車両とのギャップが迫ってくる中、横溝ドライブのウラカンはメーター内にスローパンクチャーを知らせるアラームが出ており、むやみにペースを上げればバーストの危険性が迫っていました。

上げられないペースと猛追してくるブランパンの強豪、Craft Bamboo ポルシェとGruppeM Racing AMG 一瞬も油断できないレース後半。

ものすごいプレッシャーの中で気迫の走りを続けた横溝がファイナルラップを先頭で戻ってきた時、木村を筆頭にCARGUY Racingのピットには歓声が沸き起こりました。

国際格式のブランパンGTシリーズアジア RACE1の結果は優勝!!

日本人チームとして、ランボルギーニとして、初のブランパンでの優勝という快挙を達成しました!

RACE2ではRACE1勝者に課されるハンディキャップも大きく表彰台に立つことはできませんでしたが、RACE1で優勝を獲得できたのはCARGUY Racingとしても大きな自信に繋がりました。

チーム結成から紆余曲折あり、ようやく掴んだ優勝の二文字!

勝のが難しい海外チームとのレースで結果を残すことができました。 これは代表 木村のレースに掛ける熱い思いはもちろん、それに着いてきていただいたドライバーとチームのメンバー、スポンサー企業様、サポーターの皆さまのおかげであることは間違いありません。

次回はスーパー耐久富士10時間 SUPER TEC!

いい結果を残せるよう、これからも皆様の応援宜しくお願い致します!