SUPER耐久シリーズ2017 第5戦 富士スピードウェイ『10時間耐久SUPER TEC』 レース結果

――夏がもうすぐ終わる。

2017年9月3日、場所は富士スピードウェイ。

『10時間耐久 SUPER TEC』

今年のSUPER耐久 Rd5 富士戦は10時間の長丁場となるレースでの開催となりました。

CARGUY Racingは「CARGUY ROGER DUBUIS HURACAN GT3」木村/ケイ/Afiq/横溝で10時間に臨みます。

公式練習では木村もいい感触をつかめたようで、他のチームとの意見交換でも盛り上がりを見せていました。

そんな中、続いて横溝もアグレッシブな攻めの走りを披露し、果敢にアタックを行うもののエンジンパワーが無くピットインの判断。

その後の点検でエンジンブローと判断。

無理に走行してオイルを撒いてしまえば限られた走行時間をほかのチームからも奪うことになってしまいます。

素早い判断でピットに入ったため、すぐに修理に取り掛かることができ、翌日の予選そしてレースへと意識を向けていきました。

刻一刻と変化する状況に、チーム全員で臨機応変に望まなければ勝負権はおろか、完走すらも困難なのがレースの難しさです。

決勝当日の朝。

グリッドに整列するマシンは快晴の秋空に迎えられてのスタートとなりました。

10時間耐久ということもあり、通常のSUPER耐久ではA,B,Cの3人のドライバーで臨むレースを、今回の富士ではDドライバーを追加した4人のドライバーで走り切ります。

スタートで無茶な飛び込みはせずにコンスタントに周回を重ね、ノントラブルでの完走を第一に上位ももちろん狙ってバトンを繋いでいくレース展開となりました。

レース中盤で接触があったものの、数々のレースで経験を積んだ木村の咄嗟の回避行動で軽傷で済み、周回を重ねていきます。

レース時間が長くなればなるほど、ピットストップの回数も多くなります。

ピット作業では前輪タイヤ交換→ドライバーチェンジ→給油→後輪タイヤ交換と多くの作業を素早くこなさなければなりません。

CARGUY Racingのピットクルーは他のどのチームにも負けないタイヤ交換の速さが武器です。

ドライバー、監督、メカニックそれぞれのチームワークが成り立っていないと出来ないピット作業をどこよりも素早く行い、マシンを再びコースへと送り出します。

ただ、ストレートの速さが物を言う富士。

R35や488といったターボ勢は強烈に速く、コーナリングマシンのHURACANはコーナーで間合いを詰めるもののターボ車に比べれば中間加速はどうしても鈍く、さらに圧倒的に重いウエイトが効き、立ち上がりで差を開かせられる苦しい展開でのレース運びとなりました。

終盤にかけて10時間でマシンに蓄積した疲労も多く、どうしても避けられないマシントラブルで脱落してしまう車両も出てくる中、予選まででしっかりとトラブルを出し切ることができたHURACANは順調に周回を重ね、日も暮れ始めた18時にチェッカーを受けることができました。

最終的な順位は4番手と、あと一歩表彰台には届きませんでした。

しかし、10時間の長丁場を完走できた事はCARGUY Racingが目指している12時間や24時間耐久レースといったレースへの経験値としても、大きな自信に繋がりました。

応援にお越しいただいたROGER DUBUIS様、企業様、ファンの皆さまありがとうございます。

次のレースはもう間もなく開催されるCARGUY SUPER CAR RACE Rd3,4となります。

CARGUY Racingは止まることなく走り続けていきますので、引き続き応援宜しくお願い致します。