CARGUY SUPER CAR RACE Rd.3 Rd.4 レース結果
迫りくる台風の中、大雨の富士で9/15-17に開催されたCARGUY SUPER CAR RACE Rd3,4は、予選1回、RACE1,2の二回のレース形式で競われ、RACE1のRd3をKSD RACING SLS GT3/佐藤/平中 選手が制し、RACE2のRd4はHOJUST HURACAN/落合/松本 選手が勝利を飾った。
CARGUY Racingからはブランパン優勝車両のウラカンGT3/木村がエントリー。
また、今回のSUPER CAR RACEで公式戦デビューとなったジェントルマンドライバーのYJHD HURACAN ST/中西 選手とYuukiJapanGROUP HURACAN ST/永江 選手の2台、そしてヨーロッパでレース経験のあるM2 CORSE HURACAN GT3/松下 選手、GT4/N1のWISE-1 ポルシェGT3/佐藤 選手の計5台のレースサポートもCARGUY Racingで行いました。
ドライバーも多くのジェントルマンレーサーにご参加頂き、台風が迫る中の終始雨模様の富士スピードウェイでしたが、フルウェットの路面でも果敢にスロットルを開けて走る姿はプロドライバー顔負けで、強力なダウンフォースを武器に、フルウェットの100Rをレーシングスピードで駆け抜けるGT3は大迫力でした。
CUP1クラスには997GT3CUPとフェラーリ458チャレンジ、GT4/N1にTCR車両のRS3LMS、BNR34、86レーサーのZN6組と、幅広い車種でのレース展開となった。
16日に行われた公式予選ではCARGUY RUF HURACAN GT3/木村がポールを獲得。 続く決勝レース1でもポールスタートを切るかと思われた木村だが、インラップでまさかの車両トラブルが発生。
ダンロップコーナーを過ぎたところで止まってしまい、グリッドに着くことができなかった。
ピットロードへ牽引されトラブルから復帰することができたものの、誰もが予想しえなかった最後尾スタートとなってしまった。 フォーメーションラップ終了、レース開始。
だが、降り続ける雨を考慮してのセーフティーカー先導のままレースは始まる。
1週、2週とSC先導で周回を重ね、10分が過ぎたころようやくグリーンフラッグが掲示された。
レーススタート。トップはM2 CORSE HURACAN GT3。 最後尾から猛追を掛ける木村/CARGUY RUF GT3。
レース開始15分後からオープンするピットに各車タイミングを見計らって流れ込んでくる中、BoPではなくピットストップタイムで各車のハンディキャップを調整しているSCRでは最長の91秒のストップタイムとなるHURACAN GT3は長いピットストップを待ち、勢いよくコースに飛び込んでいきました。
後半もファステストラップを刻み続けるドライブで追い上げるも、KSD RACING SLSもファステストを更新しつつ逃げ切る形でチェッカー。 木村はあと一歩及ばず3位でフィニッシュを迎えました。
レース本戦前のデモランでは、この日のために2台のスーパーカーもご参加いただきました。
なんとそのうちの1台は世界限定24台、アジア地域では唯一この1台というアストンマーチン VULCAN! 雨にもかかわらず16日、17日とデモランを走行頂き、V12気筒の快音を響かせていました。 なかなか見る事すらできない希少車が、それも雨のスピードウェイを全開で駆け抜ける!
二度とないかもしれないシチュエーションに集まった観客もエントラントも大注目の車両でした。
17日のレース2ではレース1のベストラップ順でグリッドが決まります。 木村は3番手スタートで昨日の挽回を果たすべくレーススタートから猛プッシュ。
M2 CORSE、YJHD、YuukiJapanGROUPのHURACAN GT3、ST、HOJUST HURACANとKSD SLSも逃げ切るべく雨で視界も悪い富士スピードウェイを超接近戦でバトルが続きます。
前日同様にピットストップのタイミングを見計らっていたCARGUY Racingですが、ピットレーンオープンと同時にピットインして後半でプッシュを掛ける作戦に出ました。
しかしピットインがわずかに速すぎたため、ペナルティを受けてしまいます。
トップに肉薄するもドライビングスルーで順位を後退。 残り10周。
トップとのギャップは約30秒。
ここからの木村の追い上げは疾風迅雷の走りで毎周でファステストを更新し続け、残り3周といったタイミングで先頭集団に追いつきました。
最終コーナーからスリーワイドで富士のホームストレートを横いっぱいに3台並び1コーナーのブレーキング勝負。
周回遅れのマシンに若干引っかかるものの、プリウスコーナー立ち上がりで2位を走っていたHOJUST HURACAN ST/佐藤 選手をロックオン。
ファイナルラップでは残りあと1台、1位を走行中のKSD RACING SLS/松本選手。
逃げる松本選手と追う木村。ギャップ差はおよそ5秒。 ギリギリ追いつけるかどうか、ラスト一周でもまだわからない。
一瞬も目が離せないレース展開が最初から最後まで続き、Aコーナーで無線から木村の悲痛な叫びが。
車両トラブル兆候が出ているとの知らせに、もはや祈る以外の選択肢はなかった。
本来のパフォーマンスが発揮できない中接近したものの、最終コーナー立ち上がり、チェッカーまで800メートルの地点でHURACAN GT3は止まってしまいました。
目と鼻の先のチェッカーまでたどり着くことはできず燃え尽きてしまいました。
激しく盛り上がった2日間のレース。
観客の皆さまはもちろん、エントラントもドライバーも予想していなかった波乱万丈の展開となったSUPER CAR RACE Rd3,4は幕を閉じました。
もう1台のスーパーカーはマクラーレンP1 ファンの方からじゃんけん大会で選抜された1名を同乗走行で、VULCANとのランデブー走行。
助手席に乗せてもらった若きファンはまだ学生さんで、将来は頑張って働いて、この車のオーナーになる!
と語っていました。
こうしてスーパーカーを身近に楽しむことができるのも、SUPER CAR RACEの魅力です。
今後も多くのイベントやレースを通じてスーパーカーの世界に触れて頂ける機会を、CARGUYはこれからも提案し続けていきます。