SUPER GT Rd7 オートポリス

今年も残るところあと2戦。

思い返せば昨年の今頃、スーパー耐久の最終戦の舞台でNSX GT3でSUPER GTへの参戦を決めていた。

阿蘇の山々に囲まれ標高900mに位置するオートポリスはかなりの冷え込みが予想され、車を運び入れる前のタイヤ戦略からエンジニアを悩ませていた。

CARGUY ADA NSX GT3はシード権の関係からRd6 SUGO戦を参加できなかったため、Rd5 富士ぶりのGTの舞台となった。

 

土曜日の午前9時から開始された公式練習は横溝、木村ともにコースイン。

オートポリスは昨年のS耐以来となる木村だが、岡山が得意の木村は「峠道のようなコースがすごく楽しく攻め甲斐がある」と意気揚々とラップを重ねた。

公式練習は終始路面温度が上がらず、冷え込んだ路面と温度が上がらないタイヤにドライバーもエンジニアも苦戦しつつも1分44秒960で15番手と、好調な滑り出しを見せた。

 

午後からのQ1までにはコースへ日も照ってきて、徐々に路面温度も上昇。

Q1は横溝のアタックに託し、Q2に繋ぐことを前提にCARGUY ADA NSX GT3は走り出した。

走り出しこそ好調だったものの途中赤旗による中断もあり、パフォーマンスを出し切ることなく17位/29台でQ1を終えた。

 

 

晴天で迎えたレース当日。

翌22日に誕生日を迎える木村に、選手紹介でチームからサプライズのケーキが贈られた。

スタートドライバーは木村。レースは定刻通りのスタート。

前日までのセットから大きく変更した車はスタート直後からバッチリと決まり、木村はレースラップ50秒台と他車にまったく劣らず周回を重ねた。

300クラスの強豪を押さえながら順調に周回数を重ねていたCARGUY ADA NSX GT3だったが、S字コーナーで後続車に追突される。

右リアから激しく追突した後続車はさらに押し込む形で右側面を押し込み、旋回中だった木村は耐えられずスピン。コース上で180度向きを変えてストールしてしまう。

エンジンが掛かるまでに時間を要してしまい、レースに復帰した頃には最下位に落ち込んでいた。

その後追い上げを図るも、ピットウィンドウを控えた矢先のSC導入により、1週取り返すもその差は大きく追いつくことが出来なかった。

さらに

追い打ちをかけるように、ピット作業後のリスタートでエンジンが掛からないトラブルが発生。

先ほどのクラッシュにより補器類にダメージが生じており、メカニックは修理のためマシンをピットに押し戻す。

修理を終えレースへ復帰するも、修復に時間を要したため規定周回数を満たせず完走規定を満たすことは出来なかった。

 

来期へのシード権に影響してくるポイントランキングで1台でも上位を目指すCARGUY Racing

残る1戦のポイントを目指してNSX GT3はメンテナンスを開始した。